転職でキャリアアップをするために!知っておきたい心構え

企業の終身雇用が崩壊し、自身のキャリアは自身で作っていかなければいけない時代が到来しています。転職するということも特別なことではなくなり、転職を考えている人も数多くいることでしょう。
しかし、その転職、動機は大丈夫ですか?きちんと自分の方向性は見えていますか?転職をキャリアアップにつなげていくために、今一度心構えをし直してみましょう。
「現状に不満」だけで転職しても大丈夫?
仕事に対する適性や労働環境などの実情は、実際に入社して働いてみないと分からないことも多くあります。身体的または精神的苦痛が続き、体を壊してしまうような状況であれば、現状を変えるために転職をするという選択肢は有効でしょう。しかし、そういった危機的な状況とは別に、単に「今の仕事が嫌だから」というような理由で転職を考えている場合は、少し冷静に考えてみることをおすすめします。
ただ現状を変えたいから転職するということを続けていれば、きちんとキャリアを形成できず、自分の成長の機会を逃してしまう結果につながることもあります。上司と意見が違い対立した、顧客からクレームを受けた、思うように成果が上がらない、などといったことはどこの職場にいても起こりうることです。その度に転職をしていれば、一生転職を繰り返さなければならないでしょう。
嫌なことやトラブルを自分でクリアしていくことで実力がつき、仕事はできるようになっていくものです。超えなければならない壁があることはチャンスでもあるということを忘れないようにすることが大事です。どんな仕事であっても成果はすぐに出るものではありません。成果が出る前に短期間で仕事をやめてしまうことは望ましいこととはいわないのです。
転職でキャリアアップ!でも、キャリアアップって実のところどういうこと?
キャリアアップとは、キャリア=自分の経歴を向上させること、という意味があります。特定の分野で今よりもさらに深い専門的な知識を身に付けて、能力を向上させることで経歴を向上させる、それがキャリアアップです。転職に限らず、同じ会社内においても出世や部署の移動などによるキャリアアップもあります。
キャリアアップはよくスキルアップと混同されますが、経歴を向上させるキャリアアップに対してスキルアップは能力や技術を向上させることを指します。資格取得などがスキルアップに該当するものです。
キャリアアップには年収の向上や役職の向上、安定性の向上などさまざまな種類があります。
キャリアアップを実現するために
キャリアアップを実現するためには、まず自分のキャリアプランを明確にする必要があります。自分が目指すゴールはどこなのか、自分はどうなりたいのかを考えてみましょう。ゴールが見えたら、ゴールを目指すための道筋を明確にしていきます。
まずは長期的なビジョンを決め、次いで中期的なビジョンを決め、最後に目標達成のための短期的なプランを決めるという方法がおすすめです。
長期的なビジョンとは、「社長になりたい」「新しいものを生み出したい」といったものだけでなく、「幸せな老後を送りたい」といったように仕事以外のものでもかまいません。漠然としたものであっても、こうなっていたいと思える将来を思い描いてみましょう。
中期的なビジョンでは、長期的なビジョンを達成するためには5年後、10年後どうなっているべきかを考えます。そして中期的なビジョンを達成するためにはどうしたら良いのかを現実的な目標として考えましょう。
キャリアプランを明確にした結果、転職が必要であると判断すれば、転職を考えましょう。
キャリアアップするための転職を成功させるには、面接時にどう伝えるかということもとても重要です。ただ「キャリアアップしたいから」ではなく、「どのようにキャリアアップしたいのか」や「なぜ今のままでは目指すキャリアプランが実現できないのか」を具体的に伝え、面接官を納得させられるようにすることがキャリアアップのための転職成功の鍵となります。
ーまとめー
転職は現状から逃げるためのものではなくキャリアアップのためのもの。自分が目指すゴールを目指してキャリアアップできるよう、頑張ってみてください。