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プロ野球選手のセカンドキャリア問題とは?解決への取り組み

JENNIE 編集部
2017年12月21日

スポーツ選手として華々しいキャリアを積んでいても、いつしか引退の日を迎えます。そこで問題となるのが、「引退後の第二の職業=セカンドキャリア」です。メジャーなスポーツであるプロ野球でも、セカンドキャリアの問題がしばしば注目され、テレビでも取り上げられています。

プロ野球選手のセカンドキャリアはなぜ問題となっているのか、引退後の選手の実態やプロ野球界の取り組みなどを紹介します。

プロ野球選手のセカンドキャリアが問題になる理由

プロ野球選手が引退する年齢は、NPB(日本野球機構)の調査によると、2017年から2013年の12球団の平均で29.7歳、在籍年数は9.5年です。60歳まで働くと仮定して30年あり、プロ野球選手として過ごす期間よりも、引退後に働く期間の方が長いことになります。NPB調査より

しかし、プロ野球選手の多くは少年時代から野球漬けの日々を送ってきた人が多く一般常識を知らない人が少なくないとされています。大卒の場合は先輩を通じて仕事の紹介を得られるケースがあるものの、高卒のプロ野球選手は引退後の仕事に困ることが多いのです。

引退後の人生の方が長いことを見据え、プロ野球選手でいる間に社会人としての常識を身につけておくことが大切だといえます。

プロ野球選手のセカンドキャリアの実態

NPBが2016年のみやざきフェニックス・リーグの際に、現役の若手プロ野球選手に対して実施した「セカンドキャリアに関するアンケート」では、引退後の希望進路として、野球関係の仕事を希望する人が多くを占めています。

「やってみたい」と「興味がある」とした回答者の合計による順位では、1位は10年連続で「高校野球の指導者」の67%でした。2位は「一般企業の会社員」の59%ですが、「やってみたい」と回答した人のみでは8%で4位となります。3位は「大学・社会人野球の指導者」で58%、4位は「プロ野球監督・コーチ」で57%です。

NPBが実施した「2016年戦力外選手・引退選手の追跡調査」をみると、実際にプロ野球選手引退後に、野球関係の仕事に就いている人が顕著にみられます。野球関係が70%を占め、NPBのコーチ契約やスタッフ、球団職員が30.4%、野球解説者は4.8%です。一般会社への就職などは12%にとどまり、未定や不明が17.6%となっています。

また、球団職員は単年や数年の嘱託契約のケースが多くを占めるため、雇用形態が不安定なことから、サードキャリアの問題が起こりやすいことも課題です。

プロ野球界のセカンドキャリア問題への取り組み

こうしたことからプロ野球界では、セカンドキャリア問題への取り組みが行われています。NPBでは前述のように、「戦力外選手・引退選手の追跡調査やセカンドキャリアに関するアンケート」を毎年実施するなど、引退後の選手のキャリアの実態の把握に努めています。

また、2013年に学生野球資格回復制度が設けられ、教員免許を持たなくても、プロ側の研修と学生側の研修を受講することで学生野球資格を回復し、高校や大学の学生野球を指導できる道ができました。NPBでは毎年、学生野球資格回復制度研修会を実施しています。

一般企業への就職を目指す取り組みでは、日本プロ野球選手会と人材紹介会社が2014年に提携し、就職のサポートが行われています。プロ野球選手のセカンドキャリアに対する不安を払しょくすることで、野球へ打ち込める環境を整えるとともに、子どもたちがプロ野球選手になることを選択できる社会を作ることを目的としたものです。

ーまとめー

プロ野球選手などのアスリートは、チームでの連帯能力、数字の達成に向けて努力をする能力があるとされ、営業職に向いているといわれます。プロ野球選手自身が選手時代からセカンドキャリアについて考えておくとともに、プロ野球界のサポート体制をさらに充実させることで、安心して野球人生を全うできるのではないでしょうか。

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