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人生100年時代で再注目されるリカレントとは?

JENNIE 編集部
2018年01月30日

人生100年時代に突入し、リカレントが再注目されています。ニュースやメディアでこの言葉を見かけるほうも多いでしょう。「なんとなく意味はわかるけど、うまく説明できない」というほうのためにも、今回は昨今注目されているリカレントについて、詳しくご説明します。

リカレントとは?

リカレント(リカレント教育)とは、「学び直し」生涯教育のことのことをいいます。スウェーデンの経済学者であるゴスタ・レーン氏の提唱により、1970年代に経済協力開発機構(OECD)で取り上げられ、国際的に知られるようになりました。

リカレント(recurrent)は、もともと、反復、循環、回帰を意味する言葉で、日本では回帰教育や循環教育のようにも訳されます。教育は人生の初期で終了とせずに、生涯にわたり続けていくことが重要である、そのために教育と仕事を交互に循環して学び続けることが望ましいと、レーン氏は提唱しました。

知識や技術の急速な変化への対応、学校教育の発展に伴った世代間の学歴差の縮小、といったものもリカレントでは中心的理念とされています。

日本政府も2017年に開かれた「人生100年構想会議」において、リカレント教育の重要性を提唱。安倍政権の看板政策である「人づくり革命」柱の一つとされています。今後、さらなる人口減少が予測される日本において、各人が再教育により生産性を高めていくことは、重大な課題となっています。

叫ばれるリカレントの必要性とその意義

1970年代にレーン氏によって提唱されたレカレントですが、ここ数年においてその必要性と意義が急速に広がりつつあります。

その大きな影響として挙げられるのが、英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏が提唱した「人生100年時代」です。グラットン氏は著書『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』上で、「今後人類は100歳が平均寿命となり、それにあわせて『教育を受ける』『仕事をする』『引退して余生を過ごす』というライフコースに大きな見直しが必要となっている」と話しています。

これにより先進国ではリカレントへの関心が再び高まっているのです。今後もさらに高齢者が増えていく世の中では、スムーズに再就職するためにリカレントにより専門性を高めることが重要だ、と考えられています。

また、結婚や出産、介護などで一時的に仕事を離れた人の再就職にも役立ちます。リカレントは、人が100歳まで健康に生きる社会が到来するにあたり、避けられない命題ともいえます。

リカレントを取り巻く動きと課題

日本政府は今後到来する人生100年時代に向け、2017年に「人生100年時代構想会議」を発足し、それに伴いリカレントも再注目されました。これまでもリカレントの一環として、大学での「職業実践力育成プログラム」などが進められてきましたが、さらなる拡充が計画されています。

また、定年退職後の高齢者への教育にも資金の投入が計画され、高齢化社会への対策を担っているのです。

しかし、日本ではリカレントへの実践に多くの課題があるのも事実です。

例えば、日本におけるリカレント教育への公的な補助や支援制度、関係機関の連携はまだまだ未発達といわざるを得ず、欧米諸国のような有給教育制度がある企業が多くありません。一般的な日本の社会人がリカレント教育の機会を得るのは、ハードルが高い現状となっています。

こうした問題点も踏まえ、文部科学省は地方自治体と協力し、「生涯学習社会」の実現に向けて動き出したので、今後は学びやすい環境が整備されていくことでしょう。

ーまとめー

人生100年時代の到来により、再注目される機会が多くなったリカレント。欧米諸国の中には、すでに社会人の学習支援を整え、国でバックアップしていく体制を築いている国もたくさんあります。高齢化社会となっていく日本でも、今後大きく拡充されていくことが期待されます。

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