働き方改革!テレワークを知ろう

多様な働き方が求められる現代。働き方改革としてさまざまな取り組みがなされています。そのなかのひとつがテレワーク。テレワークとはどのような働き方で、実際に導入している企業ではなにが起こっているのか、企業側の不安にはどんなものがあるのかをご説明します。
テレワークとは?
テレワークとは、情報通信技術を使うことで働く場所をオフィスに限定せず、時間にもとらわれない、柔軟な働き方のことを言います。
働く側にとっては、自分の好きな場所や時間に集中して勤務できるというメリットや、育児や介護中であってもプライベートと両立しながら勤務することができるというメリットがあります。また、通勤ラッシュや天候の影響がないというメリットや、出張先や旅行先などでも働くことができるということもメリットです。
企業側にとっては、地方や海外にいる人や育児、介護中などで出勤できない人などからも優秀な人材を確保できるというメリットや、電気代や印刷代などのオフィスでの間接的な経費が節約できるといったメリットがあります。
デメリットとしては、コミュニケーションの量が減ってしまうこと、仕事の進捗状況が把握しづらいこと、データや情報管理に危険性が伴うこと、会議が非効率になってしまうことなどがあります。また、テレワークにかかる経費の申請や処理が大変になる、自律的に進んで働ける人でないと仕事の生産性が下がってしまうといったこともデメリットです。
実際の導入例
実際に2016年にテレワークを実証実験した企業の成果と課題をご紹介します。
「いつでもどこでも仕事ができる風土を作ること、仕事の進め方を見直し優秀な人材のリテンション、採用力強化などを実証すること」をねらいとして実験は行われました。全従業員約700人のうち約300人の社員を対象とし、期間は最短1か月から最長で6か月。週に1、2回の出社を上限として3日から4日のテレワークを推奨しました。成果としては、ワークバランスが向上したこと、優秀人材のリテンション、生産性の向上が報告されています。今後への課題としては、ネットワークの接続が不安定であったこと、コミュニケーションの低下が挙げられました。
企業の不安はこう解消!
テレワークを実施する企業側はどんな不安を抱えているのでしょうか?そしてその不安はどう解決すれば良いのでしょうか?
多くの企業が抱える不安に、オフィスにいない従業員をマネジメントできるのか?というものがあります。勤務管理ができなければ仕事がきちんと進まなかったり、所定の労働時間を大きく超過してしまったりということも起こり得ます。こうしたタイムマネジメントは、WEBアプリケーションによるスケジュール共有の仕組みがあれば可能です。業務開始、中断、終了が打刻できると共に、位置情報も一緒に伝えるシステムがあるので、こうしたシステムの導入によりタイムマネジメントができるようになります。
コミュニケーションの低下も心配される問題のひとつですが、WEB会議システムを使えばこの問題もクリアできます。常時PCやタブレットでオフィスとテレワーカーをつないでおくこともできるので、情報のキャッチアップロスやコミュニケーションロスをなくすことが可能。重要な会議へのオンライン参加も可能になるので、コミュニケーションの低下を防ぐことができます。
また、テレワークを導入していない企業からは、業務評価が難しくなるのでは?という懸念も出ています。これは、上司と部下の1対1の面談、もしくはWEB面談を定期的に実施したり、職種ごとに目標管理を行い上司と部下との目標をしっかりと握ったりということで解決が可能になります。従業員1人1人が、自分の仕事が会社の期待に応えているかを確認する場を用意することが大事なのです。
ーまとめー
導入が広がるテレワーク。さまざまな働き方を考えるなかで選択肢のひとつにするために、テレワークに対する理解を深めることが大切です。