生命保険の特約について知ろう

生命保険には、特約がつけられることをご存知ですか。特約にはどのような種類があり、つけることによってどのようなメリットがあるのでしょうか。生命保険について理解し、万が一のときのために備えておきましょう。
生命保険の仕組み
生命保険は、主契約と特約で成り立っています。主契約とは生命保険の基本となるものです。そして、主契約に付随して保障をさらに手厚くするためのものが特約です。
生命保険には、おおまかには「死亡保険」と「医療保険」の2種類があります。死亡保険とは、被保険者が死亡したときに保険金が支払われるものです。残された家族が受け取ることで、今後の生活の資金になったり、葬儀代などの費用に充てられたりします。医療保険は、けがや病気で治療や入院が必要となったときに保険金が支払われ、医療費や治療中の生活費として利用できます。
主契約の内容で十分な保障があるようにも思われますが、主契約では保障できない部分をカバーするものが特約でもあるのです。簡単に特約はつけられますが、つけた分だけ保険料が上がってしまうので注意が必要です。
代表的な特約をご紹介 その1
特約にはどのようなものがあるのか、具体的にみてみましょう。
まずは死亡保険に関する特約です。
・定期保険特約
一定の期間、死亡保障が主契約に上乗せされるものです。子どもが小さいうちやローンの支払いがあるときなど、比較的大きな資金が必要となる時期に備えることができます。
・収入保障特約
死亡または高度障害のときに、一定期間年金として遺族や家族が受け取ることができます。契約によっては、受け取回数が決まっているものや、満期まで受け取るものなどさまざまです。
・三大疾病特約
がんや急性心筋梗塞、脳卒中のいずれか診断され、所定の状態となったときに支払われます。
・災害死亡割増特約
災害死亡したときに、死亡保険金に上乗せされて災害死亡保険金が支払われます。
代表的な特約をご紹介 その2
つぎに、医療保険に関する特約をご紹介します。
・通院保障特約
入院後も引き続き通院した場合に、保険金を受け取ます。
・入院保障特約
けがや病気で入院したときに保険金が支払われます。
・先進医療特約
先進医療による治療を受けたときに保険金が支払われます。先進医療は全額自己負担となるので、医療費が高額となる場合あります。
・女性疾病特約
女性特有の疾患であるときに、保険金が支払われます。
・がん特約
がんと診断されたときに、保険金が受け取ます。
・払込免除特約
保険会社の定める状態になったときに、以後の保険料の支払いが免除されます。
・リビングニーズ特約
余命6か月以内と診断されたときに、生前に死亡保険金を請求することができます。
・ファミリー特約
被保険者の家族が、死亡もしくは高度障害となったときに保険金が受け取ます。配偶者と子どもを対象とした「家族型」と、配偶者のみを対象とする「夫婦型」の2種類があります。
ーまとめー
生命保険の主契約を強化するものが特約であることを理解し、ご自分に必要な特約をつけるようにしましょう。契約後も、定期的に見直すことで、状況に適した特約をつけられ保障内容が充実するでしょう。