ビジネスの潤滑油、アイスブレイクをご紹介!

初対面同士の研修の場や大勢で意見を出し合う会議などで、緊張感がありなかなか意見が出なかったり、打ち解けにくかったりする場面がよくあります。今回は、そんなときに効果がある「アイスブレイク」についてご紹介したいと思います。
アイスブレイクとは
アイスブレイクとは、会議や商談、プレゼンなどで、緊張した雰囲気を和ませるための手法です。
緊張を氷(アイス)に例え、それを壊す(ブレイク)という意味です。ビジネスシーンでは、相手に心を開いてもらうことは、仕事をスムーズに進めていくためにとても大切なことで、アイスブレイクはいわばビジネスの潤滑油ともいえます。
ではアイスブレイクとは具体的にはどのようなことをするのでしょうか。シチュエーションごとにどのようなアイスブレイクが有効か、いくつかご紹介したいと思います。
会議などで使えるアイスブレイク
まずは、初対面の人が多い会議や研修で、場の緊張感をほぐす目的で行われるアイスブレイクの方法をいくつかご紹介したいと思います。
・積み木式自己紹介
初めの人が「○○です」と自己紹介をしたら、次の人は「○○さんの隣の△△です」と自己紹介します。またその隣の人は「○○さんの隣の△△さんの隣の□□です」といったように前の人の名前を全ていってから自分の自己紹介をしていきます。何度も前の人の名前が出てくるので、名前が記憶に残りやすく、お互いに親近感もわいてきます。
・ヒーローインタビュー
二人でペアを作って、片方がヒーローインタビューのように、相手にインタビューをしていきます。インタビューする人は、答えるヒーロー役の人から、これまでの成功体験を聞き出します。相手の話を引き出すことができ、場が盛り上がったり、相手のことをよく知ることができます。
・実は、自己紹介
「実はゴルフが趣味です」「実は身長が180cmです」など、「実は」を入れてから自己紹介します。自己紹介に「実は」をつけるだけで少し面白く感じたり、話すほうもプライベートなことを話しやすくなったりします。相手との距離が縮まり、和やかな雰囲気で会議の本題に入ることができます。顔と名前は知っているけれど、それ以上のことはよく知らないという相手のときに行うと効果的です。
営業などで使えるアイスブレイク
商談や営業などでクライアントと話をするときにも、アイスブレイクは効果的です。ここでのアイスブレイクの目的は、雑談をすることで相手の心を解きほぐし、本題をスムーズに進めるような雰囲気を作ることです。ここで使うアイスブレイクには、特に形式はありませんが、相手の心を開く効果的な方法をご紹介します。
・誰にでも受け入れられる話題を話す
ニュースや天気、季節や気候の話など、誰にでも受け入れられる話題を話します。また、相手がよく知っている話題も効果的です。ただしニュースなどの話題でも、人によって意見や見方が分かれる話題は避けましょう。
・相手のことを話す。褒める
相手自身のことではなく、会社のことを話題にすることがポイントです。会社の立地やオフィスの環境、取り扱っている商品についてなど、さりげなく話題にしてみましょう。また、商談前に、会社情報や業界のニュース、オフィスまでの道のりなど、話題になりそうなものを確認しておくと話しやすくなります。
・プライベートな話題を話す
趣味や好きなテレビ番組など、当たり障りのないプライベートな話題に触れることも、相手の心を開くコツです。ただし、踏み込みすぎるとかえって逆効果なため、相手の様子をうかがいつつ織り交ぜていきましょう。
アイスブレイクに必要なこと
アイスブレイクを行う際に大切なことは、目的を見失わないことです。アイスブレイクは、その場の緊張した雰囲気を和ませて、本題の会議や商談をスムーズに行うことが目的です。
アイスブレイクの内容が濃くなりすぎて、本題に入る前に相手が疲れてしまったり、時間を多く使いすぎて、肝心の会議や商談の時間がなくなってしまっては本末転倒です。軽い雑談ができ、場が和んだらスムーズに本題に入りましょう。
ーまとめー
初対面の相手だとどうしても緊張してしまい、戸惑ってしまう人も多いと思います。そんなときは「アイスブレイク」をおおいに活用し、さまざまなビジネスシーンに活かしていきましょう。