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どう違う?どっちがいい?年金の賦課方式と積立方式

JENNIE 編集部
2019年08月20日

老後の生活を支える資金のひとつ、年金。年金が老後の生活資金の中心になるという人も多いのではないでしょうか?そんな年金について、もう一度しっかりと考えてみませんか?

年金の仕組み

年金制度には大きく分けて「賦課方式」と「積立方式」という2つの財政方式があります。まずは、現在の公的年金制度で採用されている賦課方式についてご説明しましょう。
賦課方式は、現在現役世代が支払っている保険料を現在の年金受給者の年金支払いに充てるという方式です。現在保険料を支払っている現役世代が年金受給者になったときには、その下の世代が支払った保険料のなかから年金を受給することになります。対して積立方式は、自分が将来年金受給者になったときに受け取る年金を、現役世代のうちに積み立てておく方式です。

賦課方式のメリットとデメリット

2つの方式には、それぞれメリットとデメリットがあります。
まず、賦課方式のメリットは、インフレとよばれる物価上昇への対応力が高いこと。賦課方式であれば、物価が急に上昇したとしても、支給される年金の価値が下がりにくいという特徴があります。その時々の現役世代から徴収した保険料、税金が年金受給者に支払われる賦課方式では、物価水準や生活水準の影響をあまり受けません。そもそも給料はそのときの物価や情勢などの影響を受け変動するため、物価などにつられて上がった給料に保険料率を掛けて保険料を徴収することで、ほぼ物価変動に対応した保険料になります。
デメリットとしては、少子高齢化に弱いこと、世代間の公平性を取るのが難しいことが挙げられます。少子高齢化が進めば、年金受給者は増えますが、保険料を負担する現役世代が減ることになります。受給者一人に対する年金を現役世代の何人かで負担している賦課方式では、現役世代が減ることは負担の増加につながります。
また、世代間の公平性に関しては、今の年金受給者達は自分達が支払った保険料の何倍もの年金を受給していますが、現役世代が年金受給者になる頃には何倍ももらうことはできません。そのため若い世代が不公平に感じてしまうというデメリットがあります。

積立方式のメリットとデメリット

積立方式のメリットは、少子高齢化の影響を受けにくいということ。積立方式では、支払った保険料は積立金として運用されてから、自分達が年金を受給する世代になったときに年金の原資として利用されます。原則、高齢者達に支給される年金は高齢者達が現役世代に支払った保険料の積立金を使用するというものです。現役世代が年金受給世代の高齢者達の面倒をみるという構図にはなっていないため、少子高齢化の影響を受けにくいと言えます。しかし、少子高齢化が進行すれば経済自体に影響が現れ、結果として積立金の運用の収益が減ってしまうという可能性はあります。
もう1つのメリットは、自分達の世代のために保険料を支払うため、制度に対する納得感が得やすいということです。
デメリットは、賦課方式に比べインフレへの対応力が弱いということ。現在の物価水準よりも大幅に未来の物価水準が上がってしまうと、購買力を維持しにくいというデメリットがあります。また、積立方式では、積立金の運用なしでは現役世代のときの保険料が高くなりすぎてしまうため成立が難しくなります。もしも運用が失敗してしまうと、もらる年金額が減ってしまうという大きなリスクもあるのです。

結局どっちの方式がいいのか?

賦課方式、積立方式ともに、終身での運用が可能であり、保険料を多く支払った人のほうが年金も多くもらるという共通点があります。この2点がなければ、納得して公的年金に加入できません。
公的年金は安心して暮らすための保険であり、老後の生活を支える役割も担います。そのため、年金としての価値が下がるリスクを持ち合わせる積立方式のデメリットは大きく影響します。破綻のリスクが少なく、インフレのリスクにも強い賦課方式が現在の日本で採用されているのはこうした理由が大きいと言えるでしょう。

ーまとめー

老後の生活に大きく影響する年金。しっかりと知り、自分自身でも老後に備えるという考えを持つことが大切です。

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