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第1回:急速に【ニッポン老後のお金事情】~進む高齢化

カトウマモル
編集/ライター
マーケティングコンサルタント
2017年12月01日

自分の老後がどうなるのか。

老後を迎えるのがこれから数十年後であれば、まだまだ自分にとって老後が現実のものと捉えられないのも、無理はないことかもしれません。

といって、考えないようにしているうちにいつのまにか年を取り、「もうすぐ老後だ、老後破産しちゃうかもしれない、どうしよう…」とはなりたくないもの。

そこで、このシリーズでは、今の日本の高齢者たちがどのような老後の生活を送っているのか、内閣府が公開している「平成28年版高齢社会白書」から、将来迎える老後の生活のイメージをつくるために参考となる情報を紐解いていきたいと思います。

4人に1人が高齢者となっている日本

26.7%。

2015年10月時点での日本の高齢化率、つまり全体の人口に占める高齢者の割合です。

日本の総人口、1億2711万人に対し、65歳以上の人口は3392万人。そして、65歳以上の人口のおよそ半分は75歳以上となっています。

※ 出典:平成28年版高齢社会白書(全体版)

ちなみにこの高齢化率、1950年には5%に満たなかったものが、1970年に7%を超えています。この20年での上昇率はわずか3%程度なのですが、1994年に14%を超えてから、2015年にはその倍近くまで、10数%上昇しています。

2012年以降、団塊の世代が高齢者としてカウントされる年齢になったことも大きな要因のひとつなのですが、高齢者の割合は近年急速に増加し、もうすぐ3割に達そうとしています。

そういわれてみれば、老後破産など、老後の生活やお金の不安が社会問題のひとつとしてクローズアップされてきたのも、団塊の世代が高齢者となってきた頃から、ここ数年のお話。

高齢化が急速に進んでいるという現状が、これから老後を迎える世代も、老後の備えにきちんと取り組むべきといえる、大きな理由のひとつとなっています。

高齢化社会から超高齢化社会へ!?

39.9%。

今度は、2060年の高齢化率の予測値です。ちなみにこの時の総人口の予測値は、8674万人。今よりなんと4000万人も減少するということに…!

※ 出典:平成28年版高齢社会白書(全体版)

べつに脅したいわけではなく(私見ではなく政府の予測ですし…)単に現実として受け止めていただきたいのですが、今後、日本の高齢化はさらに進行する見込みとなっています。

2060年の予想で、現在より増加すると見られているのが、75歳以上の人口。それ以外の年代の人口はおしなべて減少が予想されており、生産年齢人口(15~64歳)は約3300万人減少、年少人口(0~14歳)にいたっては、今でさえ少子化が叫ばれているというのに、なんと現在の半分以下になるという予想に。

もっとも、2060年ともなれば、なんらかの改善や変動が起こる可能性はありますが、少なくとも直近の数年、10数年のスパンでは確実に進むことでしょう。

さて、私たちが老後を迎える頃にはどうなっているのでしょうか…?

老後の生活とお金の現実とは

国全体の話をしてきたので、「一体何の話だったっけ?」と思われるかもしれませんが、私たちひとりひとりが、自分の老後の生活とお金の現実を考えるうえで、この超高齢化の流れを踏まえておくことが必要です。

高齢者人口(65歳以上)と生産年齢人口(15~64歳)の比率でいうと、1950年には1人の高齢者に対して12.1人の現役世代がいたものの、2015年には1人の高齢者に対して現役世代2.3人まで減っており、2060年には、1人の高齢者に対して1.3人しか現役世代がいなくなることが予測されているのです。

ちなみに筆者は(生きていれば)2060年にまさに高齢者、それも75歳以上にカテゴライズされる年齢となっています。現在バリバリ働いている、30代40代の方が高齢者となっていく時代の予測と考えれば、この超高齢化社会到来の予測は他人事とは言えません。

自分が高齢者となる頃には、これだけ現役世代の割合も数も減るとなると、老後を迎えた際に自分で自分の面倒を見られるようにしておくことはどうやら重要そう。

世知辛いですが、それが老後の生活とお金の現実と考えて、今から準備に取り掛かるのはいかがでしょうか。

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