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【ニッポン老後のお金事情】~第2回:生活費の備えは十分か

カトウマモル
編集/ライター
マーケティングコンサルタント
2017年12月05日

老後一体どれくらい生活費がかかって、実際に老後を迎えた時に収入や資産はどれくらいあって、どんな生活ができるんだろう、というのはなかなか想像がつきづらいもの。

時代が変われば生活も変わるものではありますが、老後の生活やお金に関するヒントとなるのが、今の日本の高齢者たちがどのような老後の備えをしてきたのか、その備えで十分だったのか、ということに関する情報です。

今回は「平成28年版高齢社会白書」から、経済的な暮らしについての国際比較調査の結果を紐解きます。

経済的な備えを「何もしない」人、多すぎ?

老後に向けた経済的な備えについて調査したところ、日本とアメリカ、ドイツ、スウェーデンといった国を比較して特徴的だったのが、日本における「50代までに特に行ったことがない」という人の多さ。

※ 出典:平成28年版高齢社会白書(全体版)

他の国々は2割台なのに対し、日本は4割を超える結果になっており、いちばん低かったアメリカの20.9%と比べると、日本の42.7%との差は2倍以上。

アメリカでは老後に向けた備えをしない人が5人に1人くらいですから、明らかに少数派となるのに対し、日本では5人に2人ですから微妙な多数決、別にしないのもめずらしくないよね、よくある話、というところでしょうか。

ちなみに、経済的な備えとして実行している内容としては、日本とドイツにおいては圧倒的に「預貯金」が多くなっています。

一方、スウェーデンでは「個人年金への加入」「債券・株式の保有、投資信託」が多く、アメリカは「預貯金」だけでなく「個人年金への加入」「債券・株式の保有、投資信託」など複数の方法を活用しているケースが多いようです。

このあたり、どのように備えているか、という部分はお国柄が出るところなのかもしれません。そうすると日本は「預貯金するか、何もしないか」というお国柄だということに…。

老後のお金、足りないかも?

でもいいんです。備えなくても憂いなし、なら。

…と、言いたいところなのですが、どうやらこの「特に備えはしていない」割合の多さが、ダイレクトに「老後のお金が足りないかも」という不安の多さにもつながっているようなのです。

※ 出典:平成28年版高齢社会白書(全体版)

貯蓄や資産が老後の備えとして足りないと考えている割合は、他の国では4人に1人、ないしそれ以下なのに対し、日本では過半数を占めており、6割に迫る勢い。

「まったく足りない」と考えている人の割合だけで、他の国の「やや足りない」と「まったく足りない」を合わせた割合とほぼ同等という、なかなか悲惨な結果に。

経済状況や高齢化の状況が国によっても異なるため、単純に比較できない部分もあるかもしれませんが、それにしても厳しい見方をする人が多い日本の現状が浮き彫りとなっています。

老後に向けたお金の備えはお早めに

国際比較から見えた、老後に向けたお金の備えをしてこないまま、いざその時を迎えると「あれ?これ足りないんじゃない?」となっている人が多い、という厳しい現実。

「備えてこなかったから足りなくなりそう」というのは実にあたりまえのことのようですが、一方で、「老後の生活は意外とお金がかかるかもしれない」とか、「今の自分が考えるより手厚く備えておいた方が良いかもしれない」ということがいえそうです。

今の生活にもさまざまなお金がかかる中で、老後のお金の準備まで気も手もまわらないかもしれませんが、老後に向けたお金の備えは早めにしておいて損はなさそうです。

まだ「老後の備えは特に行っていない」のであれば、「賢いお金の増やし方」のコンテンツなどを参考に、将来に向けた資産形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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