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【ニッポン老後のお金事情】~第5回:これから準備するために。貯蓄について考える

カトウマモル
編集/ライター
マーケティングコンサルタント
2018年01月12日

老後のために、○○万円必要だ。

そんな情報を見かけたことはないでしょうか?

「でも見かけるたびに出てくる数字が違うし、結局一体いくら必要なんだろう?」

そう思ったりしませんか?…私はします。

個人の見解はさておき、当然、前提条件や計算のしかたによって数字が変わってくるのはしかたのないことですし、どれが正しいとか、どれが間違っていると断言できるものではありません。だから余計にわかりづらいわけですが…。

そこで今回は、老後に向けてどれくらいお金を準備しておくことが必要なのか考えるヒントを得るために、「平成28年版高齢社会白書」から、実際にいま老後を迎えている高齢者のみなさんがどれくらい貯蓄して老後に突入しているのかについて、見てみましょう。

預金・貯金など貯蓄の多い、高齢者世代

貯蓄額について見ていくと、年齢層が高くなっていくにつれ、貯蓄額が大きくなっていることがわかります。

※ 出典:平成28年版高齢社会白書(全体版)

想像がつくのは、30代~40代にかけては住宅ローンなどを抱え、その後徐々に老後に向けた備えとして貯蓄が増えていく…という流れでしょうか。

60代を境に、一気に貯蓄額が大きくなっていることを考えると、退職金が貯蓄にまわっているケースも多く、その影響も軽視できないものなのかもしれません。

実際、65歳以上の世帯の貯蓄の平均額は2,499万円と、全世帯の平均(1,798万円)の約1.4倍となっており、4,000万円以上の貯蓄を有する世帯の割合も全世帯平均に比べると約1.6倍と、高齢者世代は現役世代より貯蓄額が大きくなっています。

とはいえ、高齢者世代の貯蓄額が本当に十分なのかどうかは、やはり見方によって変わるところ。そこで、貯蓄の目的についてもあわせて見てみましょう。

いざという時のために?貯蓄の目的は

貯蓄の目的として、圧倒的に多かったのが「病気・介護の備え」。

※ 出典:平成28年版高齢社会白書(全体版)

いざという時の備えとして、預貯金などを確保している、というこのパターンの場合、「いざという時」がいつ、どのように訪れるかで、どれくらいの額が必要となるかは変わりそうです。といっても、ふつうに健康に暮らせるのであれば、一定額の貯蓄があれば大きな問題はないかもしれません。

一方で、ちょっと心配なのが次に多かった「生活維持」。贅沢する時のために…ということであればまだ心配は少ないのですが、日常生活のために預貯金などを取り崩すことが想定されているのであれば心配なところです。

というのも、このパターンの場合、長生きすればするだけ貯蓄が必要になるということに。十分そうな金額の貯蓄があっても、長生きしたばかりに大丈夫じゃなくなる…という可能性が出てきてしまいます。

そして厄介なことに、この「生活維持」に貯蓄を使うという割合は、これから老後を迎える世代においては、さらに上がっていく可能性があります。

そうすると、やはり貯蓄は多ければ多いほうが良い、ということに…。結局、一体いくら必要になるんでしょうか?

貯蓄を含め、どのように資産形成するか考えよう

大前提として忘れてはならないのは、一体いくら必要になるか、は個人によってちがう、ということです。つまり、一概に「○○万円必要!」と言い切れるものではなく、それぞれが自分の状況に応じて考える必要のあることです。

仕事・収入・家族構成、これからのライフイベントと必要になる費用、そして退職金や年金の受給額…といったように、老後までというスパンで考えようとすると、さまざまな要素が絡み、予想するのが難しいのは事実でしょう。

ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談し、ライフプランを整理した上で、どのように自分の資産を形成すれば良いのかを把握できれば、今からできること、まだ今考えなくても良いことを明確にできるかもしれません。

また、老後の目標額、といってもピンと来ないし、まだそこまで本格的にやらなくても…と思うようであれば、ひとまず5年や10年くらいの期間で目標額を設定し、そこから逆算して貯蓄や投資に取り組んでみるのもひとつの方法です。

いずれにせよ、まずは将来に向けた資産形成を意識し、目標を設定するところから始めてみることがオススメです。目標に向けて一歩一歩進んでいくことが、老後を迎えた将来の自分を助けることにつながるにちがいありません。

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