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簡単に分かる経済の仕組み「GDP」とは?

JENNIE 編集部
2018年05月09日

テレビのニュースなどでよく耳にするGDP。「GDPって何?」と聞かれても、きちんと説明しようとすると実はよくわかっていなかったりするものです。今回は、今さら聞けないGDPを簡単に解説します。

そもそも「GDP」って何?

「GDP」とはGross Domestic Productの頭文字を取ったもので、日本語では「国内総生産」といいます。最初に、「国内総生産とは何か」ということとあわせて、GDPを語るうえで必要な「経済」の仕組みについてもご説明します。

経済とは、簡単にいうとモノ、サービス、お金の流れのことです。私たちは、働いてモノやサービスを生み出してお金を得ている一方で、モノやサービスを買う消費者でもあります。社会生活を営むうえで、お金とモノやサービスを交換する仕組みが経済なのです。

国の経済状況を表す指標の一つがGDPです。GDPとは、国内で1年間に生産された付加価値の総額のことをいいます。つまり、1年間でどれくらいのモノやサービスが作られ、そこから材料費・人件費などの経費を差し引いて、どれだけ儲けたかを金額で表したものです。

具体的には、企業や個人が消費した金額・政府が使った金額・輸出額から輸入額を引いた貿易収支の総額がその国のGDPです。つまり、国が1年間に儲けた金額ということになります。

なぜ、消費した金額で儲けた額がわかるのかというと、消費した分だけ誰かが儲けているということになるからです。そのため、儲けた金額は消費額からわかるという仕組みになっています。

現状を把握することが大事な一歩

昔、「貿易立国」として習った日本の現状は変化してきています。その変化は日本のGDPの推移から読み取ることができ、経済における世界のなかでの日本の位置を知ることができます。まずは日本の現状を把握してみましょう。

もともと資源の少ない日本は、海外から原材料を輸入し、それを加工した製品を輸出することで成り立っていました。質の良い日本製品は海外から高く評価され、人気があったことも貿易立国といわれたゆえんです。

しかし1980年代、アメリカとの貿易摩擦によって輸出が制限され、貿易立国といわれた日本に変化が生じます。加えて、海外製のものでも優れた製品が多くなり、日本で人気が高まってきているのが現状です。

また、IT技術の導入が遅れたことなどにより、一定の労働時間に生産されたものの量を示す労働生産性が低下してきています。2015年には、当時34カ国が加盟するOECD諸国のうち18位となっていることも軽視できません。GDPを成長させるためには、生産性を上げる技術の導入や、職業訓練によって労働生産性を向上させることが必要となってくるのです。

世界3位でも喜んでいけない!その理由とは?

日本のGDPはアメリカ・中国に続いて、世界3位です。世界的に3位であれば問題ないように思えますが、過去の日本の順位と比較すると安心できない日本の状況がみえてきます。

戦後からバブル崩壊以前まで日本のGDPは、石油ショックなどの危機に直面しながらも成長を続け、2008年の日本のGDPは世界2位。しかし、日本が3位である2015年のGDPをみると1位のアメリカは日本の約4.3倍、2位の中国は日本の約2.6倍と、その差は大きく開いています。

バブル経済の頃は世界3位であった一人当たりのGDPにおいても、2013年では世界24位と後退しており、経済が成長しているとはいいがたい状況です。さらに2020年以降は人口の減少や国の財政難などによりGDPの成長率が停滞すると予測されています。

世界や国の状況により変化するのがGDPです。その国のGDPをみることで経済規模や、経済面での国力を判断することができます。また、その国の国民一人ひとりの生活水準がわかる指標が、「一人当たりGDP」です。GDPが高いということは、その国の人々の生活が豊かであることを示します。このように、経済を理解するうえで指標の一つとなるのがGDPなのです。

ーまとめー

GDPによって国力を数値化することで、客観的にその国の経済状態を知ることができます。GDPの成長率は国の経済の成長率ともいえるのです。日本は世界3位の経済大国ですが、過去の推移をみると状況があまり良くないことがわかります。世界のGDPを知り、比較して、経済について考える一つの指標にしてみてください。

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