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日本の借金はどんなふうになっている?内訳は?

JENNIE 編集部
2018年05月01日

日本の財政について、借金が多いと耳にした経験はありませんか。このままで大丈夫だろうかと思った経験のある人も多いでしょう。

日本の借金増加の大きな原因となっている社会保障費などの気になる問題について、わかりやすくご紹介します。

増える日本の借金

私たちは、現在の生活を大切にしながらも将来も安心して暮らしたいと願っています。将来について考えたときの不安の度合いは、個人的な事情だけでは決まりません。国の財政状況が不安定になると、税金が増えるなどして私たちの生活も不安定となってしまいます。

テレビ番組などで、日本の借金の問題について耳にした機会のある人もいるのではないでしょうか。1990年には7.3兆円だった国債の発行が、2017年には34.4兆円とおよそ5倍になっています。そして、国の借金総額は、2017年9月末時点で約1,080兆円です。

日本の一般会計歳入は所得税と法人税、消費税などの税収や税外収入、公債金などからなります。税収や税外収入では歳出の6割程度しか賄えず、公債金という名の借金に依存しているのが現状です。

出典:財務省

借金増加のおもな理由は社会保障費の増加

なぜ、日本の借金は増加しているのでしょうか。

実は、政府予算支出の30%以上を社会保障費が占めています。社会保障費とは、年金や医療、介護などの制度を通じて国民に給付される金銭やサービスの合計額のことです。

1990年には11.5兆円だった社会保障費は、すでに32.5兆円と約3倍にも膨れ上がり、借金増加の大きな理由となっています。そのため、過去に例のない巨額の借金ができてしまいました。

一方、社会保険料による収入は横ばいで推移し、増えていません。高齢化などにより社会保険料による収入と社会保障費との差が拡大しているのです。

街を歩いていても高齢者が多いように感じられるように、日本は超高齢社会を迎えています。少子化も進んでいるため、経済を支える現役世代の割合は減少する一方です。このまま少子高齢化が進むと、2060年には、高齢化率(65歳以上人口割合)が40%近くになると予想されています。

出典:政府広報オンライン

借金で日本は破綻しないというものの…

借金が増えていると聞くと不安になりますが、日本政府がギリシャのように破綻するわけではありません。日本国債の所有は、ほとんどが国内で円建てであるため、いわば家庭内借金のようなものなのです。

しかし、借金が増えているということは将来日本を背負う若者のリスク、社会保障のリスクという面からみて安心とはいえません。

増え続ける社会保障費は、日本の借金の大きな問題となっています。社会保障費の内訳としては、年金が50.7%、医療が31.2%、福祉その他が18.1%です。

社会保障費の財源としては保険料が51.5%で公費負担が35.7%。公費負担においては、公債という形で将来の世代への負担先送りが続いています。若者たちの未来のためにも、この状態をこのまま放置していいはずはありません。

デフレ脱却が借金によるリスクを抑えるカギ

政府はデフレ脱却を掲げていますが、デフレが続くとどうなるでしょうか。まず、税収が増えません。しかし、デフレのときにもマクロ経済スライドというしくみにより年金額は減らないことになっています。

税収は増えないのに年金負担が減らないため、デフレが続く限り社会保障費に関する借金は減らないのです。そのため、デフレを早期に脱却することが借金を減らすための重要なポイントとなっています。

また、消費税率引き上げの話がたびたび話題になりますが、「社会保障と税の一体改革」では、消費税率引き上げによる増収分をすべて社会保障の財源にしようとしています。急増している社会保障費は、現役世代だけでは支えきれないレベルに達しているのです。

ーまとめー

日本の借金が増える理由には、日本が抱えている少子高齢化の問題が大きくかかわっています。政府が掲げるデフレ脱却や消費税引き上げなどの方針には、このような背景が存在しているのです。子供や孫、ひ孫の世代に負担を押しつけないために、皆で支え合う取り組みが必要とされています。

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