【老後世代の先輩から学ぶ】その1.将来抱えるかもしれない、健康面の不安

老後を迎えても生活を楽しむためには、健康であることが必要。
そうは思っても、自分が年老いた時に、どんな健康面の不安が襲いかかってくるのか、実際どうなるのか、なかなか想像がつきづらいところではないでしょうか。
そこで今回は、総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが60歳~79歳の人を対象に実施した「シニアの食生活と健康意識」をテーマとした調査結果から、老後を迎えようとする人たちの実情をちょっと覗いてみようと思います。
はたして、老後が近づいた、あるいは老後を迎えた人たちは、どんな健康不安と戦っているのでしょうか。
どんな病気が心配?健康面の不安
健康を脅かす一番の大敵は、病気。
年を取ると、病気に罹ったことがきっかけで、一気に衰える…というような話もよく耳にするのではないでしょうか。
そこで、老後を迎えるにあたり、病気や疾患に関してどんな不安があるか聞いてみたところ、最も多いのは「高血圧」という結果に。
高血圧は他の病気、たとえば脳梗塞や心筋梗塞といったような、命に関わる病気の原因のひとつとなることから、気になっている人が多いようです。
「コレステロール値」や「中性脂肪」「動脈硬化」といった回答が多かったことからも、病気そのものよりも、その要因が気になるという傾向は強そうです。
老後を迎える際には、がんや認知症、糖尿病のように、「この病気にはなりたくない…!」というものだけでなく、その一歩手前の自分の健康状態に対する不安も襲いかかってくるものだ、ということを覚えておきましょう。
迫りくる体力の衰えも大きな悩みに
「あそこが痛い、ここが痛い」
病気とまではいかなくとも、身体の衰え、体力面の不安が出てくることは、老後向き合わなければならない現実。
では、老後を迎えた、あるいは迎えようとしている人たちは、体力面でどのような悩みを抱えているのでしょうか。
ダントツとも言っていい、第1位はズバリ!体力の低下!そして2位は筋力の低下、となっており、以下いわゆる「あそこが痛い、ここが痛い」というような症状があがっています。
しかし考えてみれば、老化に伴い体力が低下していくることはある程度は予想できるはず。それでもなお、不安だと答えている人が多いということは、予想以上の急速な体力の低下に直面する、ということなのでしょうか…。
余分な不安を抱かないためにも、現実を知っておこう
健康面の不安に関する、さまざまな先輩たちの声は、高齢者と呼ばれる年齢に自分が達した時にどうなるのかを現す鏡でもあります。
必要以上に不安になる必要はありませんが、老化に伴いどのような変化が起こりそうなのか、何が気になるようになっていくのか、その現実を知っておくことは重要です。
そして、ただ知っておくだけではなく、老後不安を抱えそうな点については、今から予防や対策としてできることがないか、考えましょう。
たとえば、体力や筋力を維持するという点では、若い頃に(部活などで)どれくらい筋力をつけているかは重要なポイントのひとつといわれています。
体や筋肉を鍛え、将来の体力や筋力維持のベースをつくるためには、ジョギングや筋力トレーニングなどはもちろん、野球やサッカー、テニスなどスポーツを定期的に行うという方法もあるでしょう。
このように時間をとって運動したり、あるいは日々の食生活に気を配るといったことは、忙しいと取り組みづらかったり、面倒くさかったりするかもしれませんが、すべては将来の自分のため、老後を迎えるときの不安を減らすため、と考えれば、モチベーションを高められるかもしれません。
この機会に健康的な生活が送れているか、何か問題がないかどうか、自分の生活習慣を今一度見直してみてはいかがでしょうか。