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喫煙率は低くなっているのか、喫煙者調査から分かることは

JENNIE 編集部
2018年02月22日

日本の喫煙者は減少していると聞きますが、果たして本当に減っているのでしょうか。
確かに、駅のホームなど公共の場でたばこを吸っている人を目にすることはあまりなくなりましたが、それはただ単に禁煙スペースが増えただけかもしれませんよね。

この疑問について、信頼の置けるデータをもとに考えてみました。

喫煙者は本当に減っている?

TVドラマなどでも、喫煙するシーンは以前ほど見られなくなりましたが、日本の喫煙者数は実際に減少しているのでしょうか。

JT(日本たばこ産業)が毎年行っている「全国たばこ喫煙者率調査」の結果を比較すると、喫煙者は実際に減少していることが分かります。

昭和40年(1965年)の全国の喫煙者率は、男性が82.3%、女性が15.7%でした。それが約30年後の平成10年(1998年)になると男性55.2%・女性13.3%、さらに約20年後の平成28年(2016年)になると男性29.7%・女性9.7%というように、およそ50年間で喫煙者は明らかに減少傾向にあり、特に男性の喫煙者が大幅に減っています。

喫煙者が減少している原因としては、消費者の健康志向が高まっていることや、喫煙場所の減少など規制の強化、相次ぐたばこの値上がりなどが考えられているようです。

ところで、喫煙者が多い年代、または少ない年代というふうに、年齢層によって喫煙率は変わるのでしょうか。

年代別の喫煙率

2017年の同調査によると、全国の喫煙者率は男女計で18.2%。この内訳を年代別で見ると、喫煙者率が一番高いのは40代で、男性36.7%・女性13.7%でした。この年代は、成人男性の約7割が喫煙者であった時代に子ども時代を過ごしており、自分の親や親戚など身近な大人がたばこを吸うのを日常的に見てきたのです。

たばこに対する社会的な制約も今よりずっとゆるく、法的にたばこが許される20歳になると吸い始める人が今より多く、その影響が現在にまで至っているのかもしれません。

反対に喫煙者率が低かったのは20代の男性22.8%・女性7.0%と、60歳以上の男性21.2%・女性5.6%でした。特に60歳以上の喫煙率低下については、高齢化に伴う体調の変化や健康志向の年代的な高まりが大きいと考えられます。

次は、寒い地域と温かい地域、または都会と地方というように、地域によって喫煙率に差があるのかどうかを見てみましょう。

地域によっても差がある喫煙率

同じく2017年の同調査では、全国全ての都道府県ごとに成人男性の喫煙率を発表しています。(女性はサンプル数が少なく、統計上有効と思われる数値に達しなかったため非公開)

それを見ると、東京都や大阪府のような大都会と言われる地域の方が、その他の地域よりも少しだけ喫煙率が低いように感じられます。また、東日本より西日本の方が、やや喫煙率が低いように思えます。しかし明確な差があるわけではなく、地域別には大きな差は見られませんでした。

しかし都道府県別に細かく見てゆくと、喫煙率トップの群馬県37.3%と、最下位の滋賀県20.6%の差は約17%と大きく開いていることが分かります。

この調査ではその理由は明らかになりませんでしたが、各地域の自治体を中心とした禁煙活動の影響によるものではないかとの見方もあるようです。

ところで、最近は加熱式という新しいタイプのたばこが喫煙者の人気を集めています。次はこの、新時代のたばこについて考えます。

たばこは新しい時代へ

最近では「加熱式たばこ」という、従来の紙巻きたばこに代わる新しいスタイルのたばこが登場しました。売れ行きは順調のようで、紙巻きたばこから加熱式たばこに移行する人は少なくありません。

加熱式たばこは煙を出さないので、毒性の強い副流煙による受動禁煙の心配がほとんどないことが大きな利点です。また、たばこの葉を燃やさないため、肺がんなどの原因となるタールが発生せず、喫煙者はニコチンのみを摂取できることも健康によいとされています。

しかし、加熱式たばこは新製品ゆえに未知な部分も多く、有害物質が大幅にカットされているとはいうものの、実際の効果はどの程度のものなのかはいまだ証明されていません。また、加熱式たばこをどう扱うのかといった法の整備もまだまだ不十分であると言えるでしょう。

ーまとめー

以前と比べ、たばこを吸う人はかなり減少しています。また、たばこの有害物質を大幅にカットできる加熱式たばこへ移行する喫煙者も多くなりました。

加熱式たばこが人体に優しいとはいえ、健康面のことを考えるのであれば、やはりたばこは断つことを優先して考えたいところですね。

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